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秘密の喫茶店

memo
ビーカーコーヒーの妄想をちょこっと、、

毎日のように科学準備室へ来る彼女。
ここは僕と彼女の秘密の喫茶店。
僕の作るコーヒーを恥ずかしがりながら飲む。
僕はそんな彼女の姿を毎日見れることが午後の楽しみになっていた。
白いカーテンが風と共に夕日の明るさも招いている。
夕日に照らされた君の髪は太陽の香りがした。

ほんのつかの間、うんうんと頷く僕を見て
君はゆっくりと僕と波長を合わせて話してくれている。
腕時計を見ると君は寂しそうな顔をする。
「頑張っておいで」
彼女はオレンジに照らされた廊下を歩いていく。
ふと二人で洗ったビーカーを見て思い出した。
「ビーカーだと飲みにくいかな、、残ってた」
女の子には持ちにくい大きさだったのかもしれない。
僕は何気なくいつもビーカーを持って飲んでいるけれど、、、

翌日、ファイルと資料の整理をしつつ
明日の準備を始めていた。
「せんせい、若王子先生」
にこにこしながら彼女が扉の前で顔だけ覗かせている。
「おいで、いつもの淹れておいたよ」
淹れたてのコーヒーが部屋に、君の香りと
僕は酔いそうになる、、、
「あれ?今日はビーカーじゃないんですか?」
僕は少し照れながら彼女専用のカップを彼女に手渡す。
「持ちにくそうだったから、昨日、選んできたんだ。買い物なんて久しぶりだから
何を選べばいいのかよく分からなかったけど、君が選びそうなものを購入したんだ」
「うわー!かわいい!白ネコが踊ってる!」
カップはペラペラ漫画のように猫が踊る様子を描いている。
少し漫画ちっくでどうかと思ったけど、、、
「いいんですか?私なんかが頂いても、、、」
「うん、君のために選んできたんだ。これからずっと使ってくれると嬉しいよ」
”僕のためにも、、”
「はい、ありがとうございます!ずっと、ずっと大切に使います!」
「でも、、」
「うん?」
カップを持った彼女の手がぐるぐるカップを回して僕を見つめる。
「先生とお揃いのカップみたいで、、好きです、ビーカーで飲むのも」
ドサッ!!
「ご、ごめん!!」
僕は慌てて落としたファイルを拾う、、、
彼女は膝を着き、一緒に散乱したファイルを拾う。
僕はファイルと彼女と交合見て、立ち上がろうとしたら
テーブルに頭を打ち付けた。
「い、、痛いです、、」
「大丈夫ですか!?先生!」
彼女は冷蔵庫からミニアイスノンを取り出し、冷やしてくれた。
情けない、、後頭部に当てたアイスノンを僕は強く握りしめた。
近くにある丸椅子に腰掛けた。「はあ、、」深い溜め息をひとつ。
「先生、コーヒー淹れますね。バリスタの腕を見よ!なーんちゃって!」
「ふふ、、」
彼女のくるくる変わる表情が好きだ。
僕は頬杖つきながらその様子を眺めている。
「お客様、お待たせしました」
トン、、、
テーブルに置かれたビーカー2つと
僕が彼女にプレゼントしたカップが並ぶ。
「欲張屋さんですね」
「こ、これは、先生からだったから今、使わないと、、、記念に
それに、コーヒー少なめに淹れたからそんなには飲まないですよ」
「ふふ、、、」
楽しいな、こんなに自然に笑顔がこぼれる自分が可笑しかった。
笑顔で隠す自分が惨めだったのを忘れるかのように、、、

続く
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